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Summer Pockets REFLECTION BLUE、通称サマポケのレビューです。
最近アニメやってるじゃないですか? それなら僕も原作勢として思い出を残しておこうかと。
ちなみにプレイしたの結構前ですね。結構どころかPC版の発売日と同じなんですけど。
補足ネタバレを含む感想はクリックで開閉できます。プレイ前に読んでも大丈夫です。

Key
Summer Pockets REFLECTION BLUE
どんな時も── 夏の青さを、覚えていた
ゲーム情報
公式サイト | https://key.visualarts.gr.jp/summer_rb/ |
タイトル | Summer Pockets REFLECTION BLUE |
ジャンル | 恋愛アドベンチャー (ビジュアルノベル) |
ブランド | Key |
リリース | (無印) / (REFLECTION BLUE) |
価格 | ¥8,580 (税込) |
プレイ時間 | 約60時間 |
クリエイター情報
原案 | 麻枝 准 |
プロデューサー | 丘野塔也 |
ディレクター | 魁 |
メイン原画 | Na-Ga / ふむゆん / 和泉つばす / 永山ゆうのん |
SDイラスト | えんぎよし |
シナリオライター | 新島夕 / 魁 / ハサマ |
音楽 | 折戸伸治 / 麻枝 准 / どんまる / 竹下智博 / 水月 陵 |
キャスト | 小原好美 / 高森奈津美 / 嶺内ともみ / 岩井映美里 / 田中あいみ / 一宮朔 / 小山さほみ / 熊谷健太郎 / 浜田洋平 / 高本めぐみ / 白石稔 / 花澤香菜 / 鈴木このみ |
無印とREFLECTION BLUEの違い
無印が初板。REFLECTION BLUEが完全版です。この業界あるあるです。なお、現時点で無印を買う価値はありません。
販売方法によって無印しか買えなかったりするので、購入する際は注意してください。もはや無印ならアニメ見ろ。
REFLECTION BLUEは新キャラの追加とサブキャラのヒロイン昇格によるシナリオ加筆がメインです。
後は難解だったグランドエンドが加筆されてマシになりました。間違っても無印を買っては駄目。
ちなみに無印の時点でも長いです。一般的な長めフルプライスはあるので30時間くらい掛かります。
それがREFLECTION BLUEで倍くらいになるので、さくっと終わるゲームでは無い。
後、パッケージ的に識(赤い髪の子)が主役っぽいですが、メインヒロインはしろは(白っぽい子)です。

60時間?!

まぁ、ミニゲームもあるのでね。そもそもシナリオめっちゃ長いし。
ゲームとアニメの違い
アニメは無印がベースです。と言うか、REFLECTION BLUEが長すぎてアニメ化できません。
やるならCLANNADと同じく4クールで50話コース。2クールすら少ない昨今では無理でしょう。
さらに2クールに収めるために内容のカットが激しく、ギャグパートや心の声は全部カットされてますね。
非常に残念です。なので、アニメを見て興味が湧いたらゲームを買おう。後、ゲームだとミニゲームもありますよ。

いっそメインルートだけにしたほうが良かったのでは。

色々カットされてるのは残念ですね。
高評価ポイント
最高級のシナリオ
Keyは泣きゲーと言われますが、サマポケも同じ系統ですね。
強強シナリオゲームです。後半になるほど画面が見えなくなります。
個人的な意見ですが、僕が過去プレイしたノベルゲームだと1位です。
現時点でも1位だし、たぶん今後も1位だと思います。これを超えるゲームがありません。
凄いのがサブヒロンを含めて全シナリオがメイン級。特に無印4人組と識。
その中でも識ルートが最高クラスに良い。まさにREFLECTION BLUEのパッケージを飾るに相応しい。
紬や鴎も好きな人が多いと思います。よく紬ルートはメイン級とか言われてますし。
そんなシナリオがルート数で10個あります。ついでに言うとルート関係ないミニゲームもあります。
まぁ、メインヒロインのしろはルートはグランドエンドまで繋がってるので8個くらいが正しい表現ですかね。
1キャラのシナリオが丁寧に作られてるので、サブキャラでもメイン級って感じるのが最高にGood。

アニメは1キャラ4話って感じ。流石に無理あると思う。

だからカットされてる描写が多いんですね。
夏を感じるBGMと心にくる歌詞
タイトル通り夏が舞台のゲームです。それ故、夏を意識したBGMが多いです。
あぁ、こんなBGM聞きながら夏を過ごしてぇって気分になります。サントラ買え。
OP、ED、挿入歌もシナリオとのリンク性が強く、プレイの前後で印象が変わりますね。
僕はアスタロア(REFLECTION BLUEのOP)が1番好きです。夜奏花とかも即死級ですね。
特定の年代に刺さる描写が多い
コンセンプトとして、子供の頃の夏休みを舞台にした作品です。
作中でも度々出てくるのですが、子供の頃の夏休みって長く感じませんか?

日数の話ですか?

いや、体感の話な。40日も長いけど。
「体感時間は20歳で人生の半分を終えている」という理論もあるように、大人になると時間の進みが早いです。
だから、子供の頃の夏休みを思い出して欲しいって作品ですね(たぶん)。てか、体感人生の半分が仕事って辛すぎ。
でっ、作品のターゲットは30代後半ですかね。40代も含まれると思いますが、僕とかピンポイントです。
その辺りの年代に刺さる描写がめっちゃ多い。例えば「れいだーん」とか「野いちご100%」などなど。
ミニゲームには分身する必殺技やカードが引けなくなるカラス(あくまで説明が)とか、あまりにも狙い撃ちすぎる。

Lasting Momentの歌詞にMDが出てくるけど、そもそもMDを知ってる世代とは。

ロストテクノロジー...
楽しいミニゲーム
ゲームの中に卓球と島モン(カードゲームっぽい)と呼ばれるミニゲームがあります。
どっちも普通に遊べるレベルで特に卓球が楽しいですね。某テニス漫画みたいな必殺技が多い。
ちなみにラスボスが結構強いです。マウス操作なのが辛く、腑抜けた打球を返すと確定スマッシュされます。
感想 (ネタバレ含む)
クリックして感想を見る。

現代版のクラナド。こうやって言うと信仰心の高いオジが絡んできそうでめんどくさいけど。
クラナドが人生そのものを表現したのに対して、サマポケは親子愛を表現した感じだと思う。

同世代に囚われのオジ多すぎてキツイ。

やめなさいって。
グランドエンドがREFLECTION BLUEで加筆されたことで、格段に良くなりましたね。
と言うか、無印の終わり方が中途半端でHappy or Badのどっちとも取れる部分が賛否あったんですよね。
それがREFLECTION BLUEで確実なハッピーエンドになりました。良かった。本当に良かった...
いわゆるループ系の作品ですが、七影蝶が集まる場所が過去、現在、未来の全ての記憶を含むって設定が超難解。
鳴瀬家は心だけ過去に戻れる力があり、擬似的に未来を知ることができます。予知能力的なやつね。
でっ、問題なのは七影蝶が集まる場所に存在するしろはです。この場所は時間の概念がなく過去、現在、未来の全てが集まる場所。
これは難解タイムリープ系の作品でありがちな、一定の時間しか跳躍できないのに、そこから追加のジャンプ。
結局、未来と過去を無限に移動できてんじゃんって言うあるある設定ですね。未来視からの未来視はズルだぞ。
まぁ、理解する気持ちが大事なのでね。たぶん、無限にループを繰り返したうみちゃんが力の使いすぎで消滅。
消滅 = 七影蝶が集まる場所に到達。そこでしろはが助けてくれたんですね。でも、それってしろはも消滅してるよねって言う。
後、気になるのは他ヒロインですね。謎なのがエンドスチル。
紬と鴎のエンドスチルってどういうこと? これは七影蝶の世界で再会したってことなのか。

なるほど。全く分からん。

難しい...

大切なのは感じた気持ち。心で理解するんだ。
ちなみに王道で申し訳ないけど1番好きなシーンは花火 + 夜奏花です。シナリオと歌詞が合わさって前が見えませんでした。
歌い手のYURiKAさんは元々Keyのゲームが好きで、この曲で出演できたって話も素敵ですよね。エモすぎます。
サブヒロインのストーリーなら識が1番。無印時代は紬でした。識はシナリオの途中時点で100%結ばれないこと分かるじゃないですか。
と言うか、年齢に対する知識の古さから色々お察しできるシナリオですよね。過去で海に残るって言った時点で... うぅ。
全ルートを通すと1番はしろは。もちろんグランドエンド前提の話です。やはりメインヒロインって感じですね。
REFLECTION BLUEの加筆で3人が結ばれることが明白になりました。これだけでもREFLECTION BLUEの価値あり。
あとがき

アニメでは味わえない感動がゲームにあります。はよゲーム買え。

名作だよ。

Key
Summer Pockets REFLECTION BLUE
どんな時も── 夏の青さを、覚えていた
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